ヒゲも気になるけどシミみたいのも気になる・・・

男のヒゲ抜きによる肌荒れを治す方法



この数年、若い男性を中心に「ヒゲを剃るのではなく抜く人」の割合が高くなりつつあります。2012年にYahoo!のwebコンテンツwebR25が実施したアンケートでは、日常的にヒゲを向いている男性の割合は62%にものぼっており、ヒゲの手入れの方法として、剃るより抜くという手段を選択する人が、確実に増えてきていることがうかがえます。

確かに毎日ヒゲを剃りは面倒ですし、カミソリによる肌荒れや裂傷などのリスク、口元が青々とするなどの問題もあります。それに対し、ヒゲ抜きは仕上がりがきれいで、カミソリをあてるよりも肌に優しいようなイメージを持つ方も多いようです。


しかし、ヒゲを抜くという行為にはメリットもあればデメリットもやはり存在します。ここでは、ヒゲ抜きで得られるメリットとデメリット、処理後に出てきやすい肌トラブルとその対策などについて考えていきたいと思います。


ヒゲ抜きのメリットやデメリット



ヒゲを抜くことで得られるメリットには、仕上がりがきれい、一度処理をすると一定期間ケアが楽になる、いったものがあります。また、剃った時と比較すると、毛根から体毛をすべて除去する形となるので、黒ずみのような点や青ヒゲなどができないという点も見逃せないところです。

他にも、カミソリ負けや器具の劣化で傷を負うこともないため、血が出る心配がなく肌に優しいと感じている方も多いようです。しかし、ヒゲを抜くという行為は、肌表面には傷をつけないものの、毛穴や皮膚の奥に大きなダメージを与えてしまいます。


ヒゲを始めとした体毛は、毛穴の奥にある「毛乳頭」と呼ばれるという部分で作られます。この毛乳頭には神経や血管が通っており、細胞を分裂させて体毛を育成・成長させていきます。

そのため、体毛(ヒゲ)と毛乳頭は毛穴の奥でつながっているのですが、体毛を引き抜くと毛乳頭がひきちぎられ、出血したり、雑菌が侵入して炎症を起こしたりしてしまいます。


ヒゲを抜いて処理をする場合は、仕上がりの美しさや、きれいな状態の持続時間といったメリットばかりに目を向けるのではなく、肌や毛穴に与える悪影響・デメリットについても、しっかりと理解を深める必要があります。


ヒゲ抜きが原因で起こる肌トラブル



ヒゲを抜くことで起きやすいトラブルには、以下のようなものがあります。

1.毛包炎
2.色素沈着
3.埋没毛

ここでは、これらの症状が起こる原因について解説していきましょう。

それぞれの予防・対策について

1.毛包炎

人間の体毛は毛穴の内部にあるとき、毛包と呼ばれる組織に包まれています。この毛包は体毛と毛穴内部の皮膚を繋ぎ、しっかりと固定する役割を担っています。しかし、毛抜きで体毛を抜いてしまうと、この毛包の細胞が傷ついたり裂けたりしてしまい、毛穴の内部や肌表面がかなり荒れた状態となります。

ここに黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの雑菌が付着してしまった場合、炎症や膿などを併発する毛包炎ができてしまいます。


通常、ブドウ球菌は人間の肌に住む常在菌であるため、健康な肌には大きな影響を与えませんが、毛抜きによって毛穴や肌が痛みトラブルが起こると、その箇所を狙って攻撃を仕掛ける性質があることを覚えておきましょう。

毛包炎は、毛穴の周りに赤い発疹が生じる、毛穴の浅い部分に膿をもった丘疹(膿疱)ができる厄介な肌トラブルです。ただ、数が少ない場合は特に治療の必要はなく自然に治癒しますので、むやみに触って悪化させないよう気をつけておけば大丈夫です。

ただし、次々と新しいものができる、膿や炎症がひどく痛みがあるといった場合には、皮膚科医による診察を受けることをおすすめします。

2.色素沈着

ヒゲを毛抜きで処理し続けているうちに「毛穴に黒ずみがみられるようになった」「シミのようなものが目立つようになった」というトラブルに悩まされる男性も少なくありません。

これらは、体毛を無理に引き抜くことでおきる色素沈着が主な原因となっておこる症状で、一度皮膚や毛穴の奥底まで色素が沈んでしまうと、解消が大変難しくなる厄介な肌トラブルでもあります。では、なぜ毛を抜くと色素沈着が起こるのでしょうか。これには、メラニン色素の役割が深く関わってきます。


メラニン色素というと日焼けをイメージする方も多いと思いますが、そもそもメラニン色素には「肌が刺激を受けた際に肌を守る」という役割があります。例えば日焼けの場合は、紫外線による悪影響から肌を守るため、メラニン色素が肌表面に集まり、皮膚が黒くなります。

この日焼けのメカニズムと同様に、ヒゲを毛抜きで抜いた際、肌や毛穴に大きな刺激がかかると、その部分を守るために防衛本能が働き、非常に多くのメラニン色素が発生してしまうというわけです。つまり、頻繁にヒゲ抜きを行うと、その都度大量のメラニン色素が発生し、新陳代謝で排出しきれなくなったメラニンが蓄積して、黒ずみやシミの原因となってしまうのです。


通常は、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)によって、蓄積したメラニンは肌の表面に押し出されて剥がれ落ちます。しかし、強い刺激を受けた皮膚や毛穴は、肌の生まれ変わりの力や新陳代謝が低下している事が多く、頑固や黒ずみやシミにつながりやすいので注意が必要です。

毛抜きによってできた色素沈着を改善するには、肌のターンオーバーの改善を目指すのが一番です。規則正しい生活習慣や食生活をおくることで、肌の生まれ変わりは正常化します。また、角質を落とすピーリングによって色素沈着が改善する例もみられますので、皮膚科やメンズエステなどに相談するのも一つの方法です。

3.埋没毛

埋没毛は別名「埋もれ毛」とも呼ばれ、その名の通り表皮の下に体毛が潜り込んでいる状態を指します。健康な肌の場合は、毛穴の表面はきれいな円形となっており、毛がすんなりと出られるようになっています。

一方、強引な毛抜きで毛穴が曲がってしまったり、肌表面が荒れて角質が溜まり毛穴がふさがっていたりする場合、体毛が表皮の外に出られず、毛穴の中に閉じ込められてしまいます。


埋没毛ができると、毛穴の中の黒い毛がポツポツと点になって目立つ、皮膚の下で体毛が成長するため毛穴にダメージや刺激を与える、炎症や毛嚢炎、色素沈着の原因となるなど、非常に厄介です。

埋没毛は、肌に過度な刺激やダメージが与えられることでできるため、最も効果的な対策は「毛穴や肌に負担をかける毛抜きをやめる」ということになります。また、色素沈着と同様に、肌の生まれ変わりを正常化させ、毛穴を覆う無駄な角質の除去を促すことも住です。


それでもヒゲ抜きしたい方へ。毛抜きのポイント



ヒゲ抜きによる肌ダメージやトラブルについてご説明してきましたが、やはり仕上がりのなめらかさ、見た目の良さなどを考えると「やっぱりヒゲ抜きを続けたい!」という方もいらっしゃると思います。

そこで、どうしてもヒゲ抜きを続けたい方のために、肌や毛穴へのダメージを抑えるためのポイントについてご紹介してみたいと思います。

1.ヒゲ抜きの頻度を抑える

ひげ剃りは毎日行うものですが、毛抜きは週に1~2回で十分効果を発揮します。一度処理をしてしまえば、一日二日放っておいても見苦しいようなヒゲは生えてきません。

また、体毛のある程度長さが合った方が処理がしやすく、力をかけずに毛を抜くことができるので、肌ダメージも軽減できます。

2.毛抜きだけでなく、手や肌も清潔に保つ

処理に使用する毛抜きを消毒するのは当然ですが、処理の前後に手や顔を優しく洗い、清潔な状態に保つことも重要です。毛抜き後は毛穴が開いた状態のため、雑菌などが毛穴に入り込みやすくなっていることを忘れないようにしましょう。

また、処理後は化粧水などで肌を整え、できるだけ早く毛穴を引き締めることも忘れずに。

3.毛穴を開くために肌を温める

可能な限り毛穴や肌に負担をかけないよう、処理前にはホットタオルなどで肌を温め、毛穴を十分に開いておきましょう。また、ヒゲを抜いた後は保冷剤などを活用して、肌の炎症を抑えるなどの工夫も大切になります。

これらのポイントをおさえるだけでも、毛抜きによる肌・毛穴ダメージを軽減することが可能です。しかしながら、ヒゲ抜きはその方法自体リスクが高く、いくら細かな点に気をつけたとしても、トラブルを引き起こす可能性がなくなる訳ではありません。

その点を十分に理解した上で、処理を実行するようにして下さい。

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